それは何といえば、「道の駅」の多さです。どこへ行ってもかなりの山奥でも「道の駅」を示す看板が目に飛び込んできます。
しかも、そこも充実した内容でいつもお客さんがあふれています。産直の売店には地元産の旬の野菜が破格の安さでならび、地元の名物を販売するコーナーやレストランも大賑わい。道の駅のオリジナル商品開発を手がけているところもあります。
さらには、博物館や温泉、パターゴルフ場などを併設しているところまであって、道の駅自体が旅の目的に地なってしまうほど、充実しています。
白山の麓、岐阜県高山市荘川町の国道158号線沿いにある道の駅「桜の郷荘川」もそんなひとつ。
名前にある「桜」関わる感動的な物語がこの地には2つあります。
一つは、御母衣湖の湖底に沈む運命だった二本の老桜を移植して見事活着させた「荘川桜」のドキュメンタリー。そしてもう一つは、かつてここを走っていた国鉄バス名金線の車掌だった佐藤良二さんが太平洋と日本海を桜で結ぼうと桜の木を植え続けたこと。佐藤さんが桜を植え続けたのがこの国道158号線沿いで、佐藤さんが桜を植えるきっかけになったのは荘川桜の生命力でした。
さて、岐阜県の道の駅らしく、ここも充実した設備で、立派な温泉施設もあります。今回紹介するのはその温泉です。
「飛騨荘川温泉 桜香の湯」といい、高温・自噴が自慢で、打たせ湯や露天風呂もあります。ふらりと寄っても困らないよう、タオルやバスタオルを無料で貸し出してくれます。広い畳敷きの休憩所や郷土料理が食べられる食事どころも併設されています。
浴室はそんなに広くはありませんが、休日の夕方の込み合っている時間にもかかわらず、ゆったりと湯に浸かれ、仕切りのある洗い場では隣を気にせず体を洗うことができ、快適でした。
内風呂の浴槽の真ん中にはうなりを上げている機械が置かれていて、何かと思えば、超微粒子の泡を発生させるマシンなんだとか。そのマシンから流れ出る水流に身を任せることでリラクゼーションやマッサージの効果が得られるそうですが、マシン近くでは強力な水流が起こっていて、足をすくわれて転びそうになっちゃいました。動作音といい、水流の強さと言い、逆にストレスを感じてしまいます(笑)。
露天風呂はナイアガラの滝をすごく小さくしたような、温泉がカーテン状に流れ落ちていて、それがユニーク。太い梁が天井をはしる昔ながらの日本家屋をイメージした建物からはちょっと意外な洋風テイストな露天風呂です。でも、不思議と周囲の日本の里山らしい風景とはマッチしています。
湯上がりに館内の「お食事処・おうか」に寄りました。鶏ちゃん定食や朴葉味噌をはじめ、飛騨地方の名物がメニューに並ぶ中、「そばほうとう」という文字が気になり注文してみました。「ほうとう」といえば、山梨や埼玉(秩父地方)の名物で、山梨では小麦で作った幅広の麺を味噌仕立てでかぼちゃなどと煮込んだ鍋料理ですが、その名の通り、小麦じゃなくてそばで打った幅広の麺で煮込まれていました。これが意外に、山梨のほうとうとは違ったおいしさでいたく気に入りました。
東海北陸自動車道・荘川インターのそばにあり、抜群の立地。ちょっと立ち寄るだけじゃもったいない、お楽しみと発見がたくさんあります。
〔飛騨荘川温泉 桜香の湯〕
◎住所:岐阜県高山市荘川町猿丸82−1
◎電話:05769−2−2044
◎HP:http://www.hida-ouka.jp/
◎泉質:ナトリウム・炭酸水素温泉
◎効能:神経痛、筋肉痛、関節通、五十肩、運動麻痺、関節のこわば
り、打ち身、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、
健康増進、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病
◎料金:入浴料 大人700円 小学生300円
◎時間:10時〜20時30分、木曜日(祝日の場合、翌日)、
12月31日、1月1日休館
【岐阜県の温泉の最新記事】


