能登半島には魅力的な温泉がたくさんあります。そんな中では、今回紹介する温泉はかなり地味かなって思います。
場所は富来町の増穂ヶ浦の近く。きれいなサクラ貝などの貝殻が拾えるなぎさとして有名ですね。
ここには全国的にも知られたキャンプ場があって、ゴールデンウィークにキャンプに行った時、管理人さんのすすめでこの温泉に初めて入りました。
福祉センターに同居している、町民のための温泉施設といった感じで、内風呂だけですが、大きなガラスが窓があって開放感のある浴室です。ここから海が見えればいうことなしですが、残念ながら目隠しの垣根と坪庭が見えるだけ(笑)
泉質はナトリウム−塩化物泉ですが、思ったほどしょっぱくはなく、さらりとした感じ。ちょっとカルキ臭もしますが、これでもかというくらい勢いのあるジェットバスと泡風呂がからだをこわばりを嫌ってほどほぐしてくれます。
まあ、これだけだったらあえて皆さんに紹介するまでもなかったのですが、この温泉が好きになった出来事が2つも、浴後に待ってました。
何の変哲もないお湯のように書きましたが、よく見ると、成分表示に「中性高張性高温泉」とあります。以前このコーナーで皆さんに紹介したと思いますが、この「高張性」というのが曲者で、「浸透圧が高い湯」、つまり「からだに入り込みやすい湯」となります。
要するに、長湯すると湯アタリする可能性が大だったりするわけで。そうとは知らずにすっかり長湯をしてしまった私は、風呂から出ても汗が止まらず、全身なんともいえない脱力感が……。
変なものでこの脱力感こそが、「温泉に入ったぞ!」と心身ともに実感でき、そのぐったり感が結構快感だったりします(笑)。
で、ロビーのソファでぐだっしていると、目の前に冷茶の入ったポットがあり、立て続けに二杯も飲んでしまいました。ポットに張られた紙には、近所の霊泉の水でいれた旨と、提供者のお名前が記されていた。心の中でその方に感謝しながら、さらにもう一杯。「のどが渇いていた」という状況を差し引いてもとても美味しい冷茶でした。
「あなどれない泉質」と「上手いお茶」がこの温泉を忘れられない存在にしてくれました。
ところが、2006年9月、改めてこの温泉を訪ねてみると、以前とまったく違う建物になっているのでびっくり。
係りの人に聞いたら、実は同じ敷地内に二つの温泉施設があるを知り、さらに驚く。
先のが「志賀町とぎ地域福祉センター」にある温泉で、2006年9月に入ったのは「志賀町とぎ温泉センター」のお風呂。ちなみに駐車場には大きな「富来町ふれあい温泉センター」という看板があります……。
「とぎ温泉センター」も源泉は同じ、湯船は大きめだが、内湯のみ、眺めは、窓は大きいけどやはり垣根と坪庭が見えるのみでした。上手いお茶はなかったみたいですが、係りの方が素敵な笑顔で迎えてくれます。
※記載内容は取材時のものです。現在は変更なっている場合もあります。(取材:2005年5月)
2007年12月21日
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