2008年01月11日

富山県「神代(こうじろ)温泉」編

 氷見市といっても、ほとんど高岡市という山中にある一軒宿の温泉「神代温泉」。その名前は、温泉好きの人から何回か聞いて知っていました。
 インターネットで調べると、オフィシャルサイトなどはなく、いわゆる温泉通と呼ばれる人たちが作っているサイトには仔細に紹介されていますが、「マニア受け=一般人には馴染みにくい」という先入観があって、決して「マニアじゃない」って自負するものとしては、どうも敷居が高いというか、なんとなく近寄りにくい気がしていました。
 さてもう3ヶ月ほど前になりますが、「自分の田んぼ」(借りモンですが)の様子が気になり、氷見へ出かけたついでに、いつものグランドホテルマイアミの立ち寄り湯も飽きたので、意を決して神代温泉を訪ねてきました。
 氷見市といえば海のイメージが強いのですが、神代温泉の近くには仏生寺川という、今どき珍しい護岸工事がされていない川が流れていて、あたりの集落と田んぼが続く風景は、「うわ〜。懐かしい!」と思わず声を上げてしまいそうな、絶滅危惧な純日本的な景色です。
 そして、能越自動車道の工事現場を眺めつつ、さらに山奥へ進むと、「懐かしい!」佇まいの温泉宿が現れた。温泉宿というよりは昔の学校のようなそんな建物。
 今までの経験上、こういう建物は、汚い上に愛想の悪いおばちゃんが出てきて、「確かにお湯はいいんだけど、あとはなぁ〜」という結末でした。
 ところが玄関に入って、どうやらここは違うぞって分かります。建物は老朽化しているからきれいとはいいにくいのですが、隅々まで掃除が行き届いていて、感じは悪くない。しかも応対に出てきた女将さんは、とても愛想がいいというか、心の底から来てくれてありがとうという感謝の気持ちがあふれていて、「いや〜、それほどでもないっすよ」っとこっちが恐縮してしまうくらい。
 浴場は一応男女別になっているが、脱衣所脇にあるトビラを開ければ男湯と女湯を自由に行き来でき(うちの子が女将さんに教えてもらい、頻繁に出入りしていた。そのたびに女湯が見えそうでちょっとどきどきしていたけど……)。
 浴室も押せば倒れそうな仕切りがあるだけでちょっと心もとないけど、見えることはありませんのでご安心を。
 さて、さっそく湯船に足を入れますが、茶色くにごってつま先はまったく見えません。「極楽極楽」と奥へと歩みを進めると、突然、湯船が深くなって転びそうになりました。一瞬、さっきの弱々しい仕切りをつかみそうになりましたが、「ヤバイ」と咄嗟に手を引っ込めました。もしつかんでいたら、とんでもないことになっていたでしょうね、きっと。
 いずれにしても、この温泉に行かれる方は、湯船が途中から深くなることだけはお忘れなく。
 お湯は鉄分を多く含んでいるために湯口では透明なのが、空気にふれて酸化してどんどん茶色くなるそうです。ためしに湯口のお湯を洗面器にとり、しばし観察をしました。
 するとどうでしょう。最初は透明だったお湯がだんだん緑茶のような色になり、さらにほうじ茶、ウーロン茶という感じに変化します。
 温泉に入りながら化学実験まがいのことができるものこの温泉ならではの楽しみ方ですね。湯あたりしやすい高張性の湯なのに、ついつい長湯をしてしまいました。
 洗い場には1つだけシャワーがあり、そのシャワーが「なんか水撒き用のホースみたいだな」って思っていたら、水しか出ない。よく見たらホースは窓の外から引かれてあって、本当に水撒きホースだったのだろうか……。
 いろいろと貴重な体験をさせていただきましたが、とにかく、久しぶりにいい温泉に出会えました。湯上がりには、セルフサービスの冷えた麦茶を3杯ご馳走になり、気分よくあとにしました。
 ぴっかぴかの清潔感あふれる施設じゃないとダメという方以外、絶対におすすめの温泉だと私は思います。

〔神代(こうじろ)温泉〕
 ◎住所:富山県氷見市神代3021 電話0766(91)1210
 ◎営業:9時30分〜22時(これ以外の時間でも事前に連絡すれば対応してくれます。不定休なので訪問前に連絡した方がいいでしょう)
 ◎泉質:ナトリウム-塩化物強塩泉
 ◎効能:きりきず、やけど、慢性皮膚病、慢性婦人病など
 ◎入浴:大人500円、宿泊もできる

 (地図)MapFan Web提供
  http://kokomail.mapfan.com/receivew.cgi?MAP=E136.58.9.2N36.47.32.1&ZM=8&CI=R
 ※記載内容は取材時のものです。現在は変更なっている場合もあります。(取材:2005年7月)
posted by Dr.若井 at 15:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 富山県の温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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