ネットとかで調べるといろいろな日本一がありますね。日本一の強酸性とかラジウム含有量日本一など泉質に関係するものや日本一大きな露天風呂など規模に関するものは、日本一と言っておいて、「我こそが」というところが複数あったり、日本一深いところから掘っている温泉とか日本一来客数の多い温泉地とか、それが良いのか悪いのか理解できないものまであらゆるジャンルが「日本一」という言葉で飾られています。
しかも、絶景日本一とか料理が美味しい日本一の温泉宿など、「どんな基準で?」って考えてしまうものも多数。
さらに、例えば「標高日本一」とすると、今度はいろいろな断り書きがありまして、「通年営業では」とか「露天風呂では」などなど。
なんか歯切れが悪いですよね。では、そんな断り書きも形容詞もみな取っ払って、正々堂々日本一高い所にある温泉はどこか?
北陸にお住まいの皆さんはご存知でしょう。立山の室堂平にあるみくりが池温泉が、標高2410メートルで正真正銘の日本一です。
今年の夏休み。はじめて立山へ行ってきました。金沢からは日帰りで安いバスツアーがあるので、それを利用しましたが、室堂滞在はわずか5時間。雄山に登ってみくりが池温泉に入るにはちょっと時間が足りなさそう。でも、初めてなのでまずは雄山に登ることにしました。ちょうど山頂にある雄山神社峰本社には『自然人』に連載中の佐伯史麿さん(雄山神社権禰宜)もいらっしゃると電話をいただきましたし(山頂で携帯電話が使えるのにはびっくりしましたが)、標高3000メートルも体験してみたいですし。
ところがルート半ばで雨が降り始め、雷も鳴ってきました。酸素が希薄なため、心臓がばくばくしてくるし、豪雨と雷、さらに強風の中で目の前の岩壁の登るのはあまりにもと思い、今回は登頂を断念しました。
で、ちょうどみくりが池温泉に入れる時間くらいが余りましたので、迷わず温泉へ。
日本一とはいっても、「室堂ターミナル」のバス停からならば歩いて15分という手軽さです。
宿泊がメインの山小屋ですが、レストランやカフェもあり、小さなホテルといった方が良いでしょう。温泉だけでも利用でき、とても感じの良いフロントで入浴料600円を支払うと、入浴記念にコースターをくださいました。
さて、肝心の温泉ですが、泉質は単純硫黄泉で北陸では珍しい硫黄臭が漂う白濁した温泉です。pH3.1という酸性のお湯で、加水や加温、循環などはしておらず、露天風呂はありませんが、木造りの湯船からは室堂平ののびやかなパノラマを望むことができます。これだけ展望の良い内湯というのもなかなかありません。
帰ってから調べましたら、高所に滞在すると何もしなくても「体脂肪を燃焼し、血糖値も下がる」という効果があるとか。確かに高所トレーニングというのもありますよね。
でも、これが本当だったら滞在したらダイエットできるんだろうか?
「泊まるだけでダイエットできる宿、みくりが池温泉!」
なんてキャッチコピーをつけたら、大人気になるかもしれませんね〜〜。
ちなみに、『旅の手帖』2006年9月号(交通新聞社刊)によれば、富山県にはもうひとつ、誰もが認める日本一の温泉宿がありました。それは北アルプスのど真ん中にある高天原温泉で、何が日本一かというと、歩いてしかいけない日本一遠い温泉宿なんですって。
その徒歩の時間は、往復で最低3泊4日!
行ってみたいのは山々だけど、その体力と休みが……。
どなたか行ったことある方、どんなところか教えてくださいナ。
〔みくりが池温泉〕
◎住所:富山県中新川郡立山町室堂平 電話076(465)4595
◎営業:入浴のみ8〜16時、4月中旬から11月下旬営業
◎泉質:単純硫黄泉
◎効能:関節痛、筋肉痛、疲労回復など
◎入浴:大人600円 タオルは300円
※記載内容は取材時のものです。現在は変更なっている場合もあります。
詳しくはホームページをご覧ください
⇒ http://www.mikuri.com/
(取材:2006年8月)
タグ:富山県 日帰り温泉


