2008年02月16日

石川県「縄文真脇温泉」編

 「縄文真脇温泉」。長ったらしい、いかにも観光客へのウケをねらったそのネーミング、「ああ、平成の町おこしブームでできた温泉だろうな」って思い、なんとなく期待薄となります。

 ところがこの温泉は良い意味で期待を思いっきり裏切ってくれました。

 まずは建物。男性と女性をシンボライズしたというユニークな外観。どうシンボライズしたのか? なんとなくわかるようなわからないような感じですが、「ここはなんか面白そう」と期待を高めてくれる効果絶大!

 岩と瓦を使い、曲線を生かした女性らしい建物の「いらかの湯」と、あすなろの木をふんだんに使って、天に向かうような力強い、男性的な「あすなろの湯」と、二つの風呂があり、週替わりで男女入れ替えになるんです。

 この連載で、ずっと紹介しようと思っていたんですが、事情があって紹介できませんでした。それは何かというと、実はここは何度も訪ねているんですが、今まで一度も「いらかの湯」には入ったことがなかったんです。これだけ、両方の風呂の個性を強調されてしまうと、片方のみではどうもレポートが成立しにくい。
 何度行っても、「どうだ!」って感じの立派な塔が建つ「あすなろの湯」ばかり……。
 入れないとなるとますます「いらかの湯」が神秘的なベールに包まれてきます。自分が女性のシンボルには縁遠いのか、はたまた男性に好かれるタイプなのか……。

 そんな諦めかけていたこの夏。娘と二人で出かけた帰りにふらっと立ち寄ると、なんと、「いらかの湯」に男の暖簾がかかっているではありませんか! 娘を連れて行ったことで功を奏したのでしょう。

 ついに念願かなって、「いらかの湯」への入浴を果たしましたので、満を持して縄文真脇温泉をご紹介することにいたしましょう。

 ユニークな外観に高められた期待感をさらに高めてくれるのが、とにかくいろいろな浴槽があるところです。「いらかの湯」などは、「ええっ、こんなところにも風呂があるの?」みたいな発見もあります。探検気分を味わえるといいましょうか。一方の何度も入った「あすなろの湯」は、昔懐かしい木造校舎の中に温泉があるみたいな、なんともノスタルジックな雰囲気が漂っています。
 このどちらの湯にも広くて大胆な露天風呂(胃腸の湯・漁火の湯など)が設置されており、美しい自然を眺めながらゆうゆう、ゆったり気分が満喫できます。しかも、広い敷地の中にさらに露天風呂がいくつかあって、これをハシゴするには裸でうろうろしなければなりません。ところが、裸で歩くのは意外と気持ち良いんですよね。これがまた、心を解放してくれる効果もあったりします。

 注意しなければいけないのはここの泉質。ナトリウム−塩化物強塩泉(アルカリ性高張性高塩泉)で、お湯の成分が強いため露天風呂以外は水で割っているそうです。内湯がなんとなく物足りなく感じ、源泉そのままの露天風呂に長湯をすると、湯あたりしやすいので十分ご注意を。まあ、それだけ効くってことでもありますが。

 露天風呂からは晴れた日は正面に立山連峰を望み、夜は内浦の漁火が点々と見えます。
 この間までは、眼下には、湾沿いを走るのと鉄道の列車がよく見え、のどかなディーゼルカーの音に旅情を感じることができましたが、それも今は昔の話になってしまいました。
 なんか物足りないような、ちょっと淋しい気持ちになります。

 列車は走ってきませんが、お湯良し、眺め良し、そしてテーマパークのような数々の風呂。やっぱり、ここの温泉は良い!、どっちのお湯に入っても納得できますよ〜〜。


〔縄文真脇温泉〕
 ◎住所:石川県鳳珠郡能登町字真脇19−39
 ◎電話:0768(62)4567
 ◎営業:10〜22時、月曜休館
 ◎泉質:ナトリウム−塩化物強塩泉(アルカリ性高張性高塩泉)
 ◎効能:きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病など
 ◎入浴:大人450円

 ※詳しくはホームページをご覧ください
  ⇒ http://www.noto-tourism.com/

 ※記載内容は取材時のものです。現在は変更なっている場合もあります。
 (取材2006年8月)
posted by Dr.若井 at 11:01| Comment(3) | TrackBack(0) | 石川県の温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
実に細かく観察をしていますね。
私も、温泉大好き人間の一人です。
20年前、何かの旅行誌の付録に、
入ってみたい全国の温泉500湯の地図がありました。最初はそれにマークをつけたりしていましたが・・・・・。
 でもブログは初心者です。初めてコメントを書いています。初めて2ヶ月くらいで、まだよく分からないことだらけ。
 昨日行ったのは、夢の湯・金沢店です。『2回目』です。
Posted by 風来坊 at 2008年02月18日 22:09
風来坊さん、こんにちは。ようこそお越しくださいました。
温泉好きには「とにかくいろいろなところを行きたいと思う人」と、「気に入ったところが見つかるとそこにしか行かない人」に大きく分かれるみたいですが、風来坊さんはどちらですか? 私は実は後者なんですが、ブログやメルマガのネタが尽きないように、老体に鞭打ちながらいろいろな温泉を行脚しております(笑)。

どうそ、これからもご贔屓に。
Posted by バフ at 2008年02月22日 08:57
返答有難うございます。返答があるとは思っていなかったので、とても嬉しいです。
私も若くないけど、嬉しいものは嬉しい。
温泉の行き方についてですが、年に数回旅行します。その時に新しい温泉に行きます。地元(北陸3県)では、やはり気に入ったところへ、集中して行きます。例えば、気軽なところでは、野々市町の「極楽湯」、西大桑町の「楽ちんの湯」、夢の湯・金沢店などは一週間に最低1回は行きます。つまり1週間に3〜4回は、行きます。私もブログを2ヶ月前に作ったので、是非見てください。初心者ではありますが、いろいろ実験中です。まだトラックバックはしたことが、ありません。一昨日は富山の「花の湯館」へ行ってきました。
Posted by 風来坊 at 2008年02月23日 17:39
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