2008年03月21日

石川県「加賀三谷温泉」編

 石川県加賀市といえば、山代、片山津、山中といった全国に知られた大きな温泉地があります。
 しかし、その一方で、ひっそりと佇む小さな温泉も点在していて、その奥行きの深さが温泉好きにはたまりません。

 山代温泉からほど近い里山の裾にある加賀三谷温泉。
 そこは山代温泉の華やかさとは無縁の、まるで時間が止まったような静けさに包まれています。

 一軒宿の特月荘の目と鼻の先には「太子温泉」という共同浴場があります。温泉の名前が違うところを見ると源泉も違うのかも。
 共同浴場は「いかにも地元の人専用」という佇まいではありますが、道路沿いの看板には、どなたでもどうぞ!みたいなことが大きく書かれ、敷居の低さをアピールしています。地区の住民以外を歓迎しない共同浴場はありますが、こうやってよそ者を歓迎してくれるところは少なく、好感がもてます。

 特月荘は渓流に面した森に建っています。建物は相当年季が入っていますが、掃除が行き届いていて不快感はまったくありません。今回はここで日帰り入浴をさせていただくことにしました。

 浴槽が二つ。大き目の方にはジェットバスが付いています。露天風呂などなくシンプルなつくりですが、正面に滝を眺め、窓を開け放つと、せみ時雨と滝の音と一緒に森からマイナスイオンとフィトンチッドをたっぷり含んだ風が流れ込んで、気持ちいいのなんの。

 泉質は単純温泉。循環ろ過をしているようで、単純温泉ということもあってか、あまり個性や特徴は感じませんが、まろやかな湯です。
 それより、この眺め、ロケーションが、体中のこわばりを解きやんわりとほぐしてくれますね。

 脱衣所には最近ではあまり見かけなくなったマッサージ機が2台並んで置いてありました。良くみるとマッサージする玉の形状が違っており、叩くのとツボ押しするとで違うみたい。

 まるで時間が止まったようなのんびりとしたひとときが心地よい宿。窓を開くと渓流のせせらぎが響き渡ります。
 あとで女将にうかがうと、正面に落ちる滝は「太子の滝」というそうで、かつて聖徳太子がこの地をたずねたことに由来しているそうです。
 なるほど、だから共同浴場の方は太子温泉なんですね。今度は共同浴場の方にも入ってみたくなりました。


〔加賀三谷温泉〕

 ◎住所:石川県加賀市直下町
 ◎電話:0761(72)1138
 ◎泉質:単純温泉
 ◎入浴:大人500円 子ども300円
 ◎宿泊:1泊2食8500円〜

 ※記載内容は取材時のものです。現在は変更なっている場合もあります。
 (取材2007年7月)
posted by Dr.若井 at 16:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 石川県の温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
太子温泉は良い思い出がありません。
モロによそ者の扱いをされて、お湯に入っている間中嫌な威圧感を浴びました。
せっかく良い雰囲気を持っているのに、二度といきたくありません。
Posted by bike人 at 2009年01月13日 19:01
bike人さん、コメントありがとうございます。そうでしたか、通り沿いの看板はとても気さくな雰囲気でしたのに……。私は結構「よそ者扱い」には慣れていますが、それでも閉口するところはたまにありますね。その点、「特月荘」はまず大丈夫だと思います。
また、温泉での体験をお聞かせください。
Posted by Dr.若井 at 2009年01月13日 19:34
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