2008年04月04日

福井県「勝山温泉センター水芭蕉」編〜水芭蕉が咲くと思い出す温泉〜

 ネットが浸透して誰もが情報を発信できるようになり、温泉の情報も得やすくなりました。ガイドブックなどにはまず載らない、地元の人しか知らないような秘湯の情報もネット上にはたくさん出ています。なかには地元の憩いの場をよそ者が土足で訪ねるようなことになって「地区外の人の入浴禁止」に踏みきる共同浴場も全国には多いとか。

 北陸ではそんな噂は聞きませんが、秘湯ファンに人気だった温泉がどんどん姿を消していっています。新しいスーパー銭湯系の温泉センターが雨後の筍のようににょきにょきとできている一方で、歴史ある温泉が廃業しているというのもなんか皮肉な話です。

 福井県の温泉というと、全国的には芦原温泉以外あまり知られていません。でも、県内には地味だけど個性的でお湯の良い温泉が各地に点在しています。

 そんな中でも、特に異彩を放っていたのが越前町の天谷鉱泉。歴史のある鉱泉で、皮膚病に特効のある保養泉を熱く沸かし、「水でうめちゃダメ!」「洗い場で石鹸を使っちゃダメ!」ということで評判になり、ネット上ではたくさんに人の入浴記を読むことができます。

 私はその高温ぶり(?)にひるんで、なかなか足が向かずにいましたが、越前町のWebサイトで「越前町天谷にある「天谷鉱泉」は、平成18年12月24日をもって営業を終了いたしました。」というお知らせを発見……。
 ああ、全然知りませんでした。個性的な温泉がまた一つ消えてしまいました。残念です。行ったことがある方は、せめてその時のお話をお聞かせいただければ幸いです。

 また、余談が過ぎましたね。

 さて、福井県内でも、JR越美北線の沿線周辺や奥越といわれる勝山や大野にも、山峡の趣きただようかなり個性的な温泉施設や温泉宿がポツリポツリとあります。

 その多くは、そこへ行くことを目的にしないとなかなかたどり着けない山の中にありますが、今回紹介する「勝山温泉センター水芭蕉」は、勝山市と白山市を結ぶ国道157号線からすぐのところにあり、立ち寄り湯にも適します。

 この温泉施設名の由来は定かじゃありませんが、おそらくここからそれほど遠くはない取立山の水芭蕉にちなんだのではないでしょうか?

 訪れたのはもうすでに数年前となりますが、休日だったためにかなり混雑してました。その人気ぶりがうかがえますが、ドライブがてらというよりは、近在のおじいちゃん、おばあちゃんの社交場としてにぎわっている様子。この近くにはホテルや旅館の温泉はありますが、気軽に寄れるふだん着の温泉は意外とありません。そのせいもあるのでしょう。

 全身浴、泡沫浴、水風呂、圧注浴、サウナとひと通りの設備はありますが、どれもシンプルで観光客向けの演出はありません。アミューズメント性を求めてきた人には物足りなく感じるかもしれませんが、毎日やってくる近在の皆さんにはこのほうが飽きが来なくていいでしょう。清潔感漂うタイル張りもグッドです。

 勝山方面へお出かけの際、「帰りに温泉でも?」と思った時に重宝します。

○取立山の情報は勝山市のサイトに詳しく出ています。
http://www.city.katsuyama.fukui.jp/portal/news.php?ncd=20060413-100002&ocd=481

○取立山の写真は自然人ネットにあります。
http://shizenjin.net/photo/pid_1156319782D29388P451_div1_0.html


〔勝山温泉センター水芭蕉〕

 ◎住所:福井県勝山市村岡町浄土寺30−11
 ◎電話:0779(87)1507
 ◎HP:http://www.city.katsuyama.fukui.jp/kankou/mizubasyo.htm
 ◎泉質:ナトリウム―炭酸水素塩、塩化物泉(中性低張性低温泉)
 ◎効用:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、うちみ、慢性皮膚病、慢性婦人病
     など
 ◎入浴:大人500円 子ども300円

取材したのは2、3年前とちょっと古くなりましたが、Webで確認する限り、当時とほとんど変わり無いようです。
posted by Dr.若井 at 16:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 福井県の温泉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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